自由帳

松本清張を読もう

鯉八師匠は、本や映画を人に勧めるのがうまい。

このあいだも鯉八師匠がインスタライブで松本清張を絶賛していて、勧められたA太郎師匠は早速読んでいるそうだ。

A太郎師匠は、興味を持ったものに手を出すのが早い。

鯉八師匠曰く、簡潔な言葉で人間の本質をスパスパと看破していくような作品。それこそ、仕事に疲れたサラリーマンが駅のキオスクで買って、列車の中ですぐ世界に入り込めるような本なんだ、という。

僕も、落語なんてまるで興味のない人の心にポーンと入ってくるような落語がしたい。

気をつけないとどうしても「この噺のあそこの言葉尻を変えてみました」とか「運び方を工夫して…」など細かいところにばかり気がいってしまう。もちろん細部はとても大事なのだが、もっと、通りがかりの人の胸ぐらを掴むくらいの気概でいきたい。

そういえば前座の頃、桃太郎師匠に「おまえ、松本清張に似てるな」を言われた。いや似てるどころか、一時期はずっと”松本清張と呼ばれて”いた。

楽屋で桃太郎師匠とご一緒していると、

「おい松本清張、昨日居なかったじゃないか」とか

「おい松本清張、ダメじゃねえかそんな眼鏡してちゃ。松本清張に見えないだろ」とか

「おい松本清張、ポカリスエット買ってこい」

など言われていたことを思い出した。

僕は松本清張に顔から入ったということになる。さっそく読んでみようと思う。

(2025年9月6日)

です。

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