師匠瀧川鯉昇の最初の師匠の御命日。
生憎の天気でしたが一門で墓参りに行きました。
師匠は前座の途中からずっと柳昇一門ですが、
最初に入ったのは「八代目」春風亭小柳枝師匠。
いわゆる破滅型で、
「ちょ、それどういうことですか」
という伝説がたくさん残っている師匠です。
詳しくは師匠の本『鯉のぼりの御利益』をご覧ください。(いま売り切れですね…)
墓参りの前に末広亭の昼席の出番。
このあいだ亡くなった九代目小柳枝師匠(九代目の師匠は、四代目春風亭柳好師匠のお弟子さんです)から教わった「狸札」を演りましたが、図らずもこんなフレーズがありました。
「今日は墓参りの帰りだったんだよ 生き物を助けると極楽往生できるてェから 子供たちに銭をやってお前を逃してやったン」
単に噺の本筋からすれば、無くても影響はない一言ですが、
この一言で、この親方の、いかにも狸に恩返しをされそうな、面倒見の良さそうな人柄がにじみ出てくるので、飛ばしたくないフレーズです。
偶然ながら、墓参りの日の高座で、これが出てきて嬉しい。
何かぽかぽかとあたたかいものを感じながら西武新宿駅に向かうと、
駅前のタイルで転びました。脚に青あざが出来ました。