朝7時すぎ、新横浜から東海道新幹線に乗る。ご一緒する鯉橋師匠と紙切りの楽一兄さんはすでに東京から乗っており、挨拶をしてからじぶんの席に座る。
浜松の中学校で一席。
昨年7月の一門会以来の浜松。黒潮文化圏らしく、なんともいえず空気が明るい。三浦半島から出た人間として親しみがあります。
南国から流れてくる、ひと言で形容できない「なんとなしの明るさ」が温かい黒潮に乗って、高知や紀伊半島を経て黒潮に乗って東海、伊豆半島、三浦半島、房総半島まで届いているんですね。
帰りの新幹線に乗る前に鯉橋兄さんにお弁当をご馳走になって、兄さんと隣同士の席で話しながら、2時前には神奈川に戻ってきました。うなぎパイを買ったのでいちど自宅に帰って置いてきてから、横須賀へ向かう。
文治師匠のお計らいで、地元、衣笠の商店街主催のチャリティー寄席に出していただく。文治師匠のほか、色物はナイツ兄さん、前座は笑福亭茶光さん。
京急の横須賀中央で降りて衣笠までバスで行こうと思っていたのですが、案の定、乗り過ごして目が覚めたら京急久里浜でした。JRの久里浜駅にまわって、横須賀線でひと駅で衣笠へ。
いつも気にかけてくださっているお客さんがすでにいらっしゃって、有難い。
一、「色事根問」茶光
一、「片棒」鯉丸
一、「鈴ヶ森」文治
一、「 」ナイツ
一、「幽霊の辻」文治
文治師匠とナイツ兄さんで満員御礼のなか、高座に上げてもらう。精一杯やりました。
おあと文治師匠とナイツ兄さんの高座で、地元の皆さん、これ以上ないほど笑っていた。
文治師匠が噺の中で「鯉丸」の名前を15回くらい出してくださって、地元の商店街の皆さんも喜んでくださいました。
横須賀は都内からはどうしても遠いので、終演後は軽い打ち上げ。そこでもカッカッカと周りを明るくして「ありがとうござんした!」と去っていく文治師匠。もちろん前座の頃からそばで見ていますが、本当に、スーパーヒーローのようでした。