年数について

こんにちは、瀧川鯉丸です。

十年ひと昔といいますが、干支ひと回りの十二年のほうが区切りとしてしっくり来るものです。

…などと書きましたが、日頃からそう思っているわけではありません。

一人暮らしを始めた初日から使っていた電子レンジが壊れました。ちょうど十三年もちました。だから妙に納得して、やっぱり何事も一回りなんだね、と思ったのです。

「いや、十三年じゃん!」と言われそうだけど、当事者としてはすっかり感傷に浸ってしまって「きちんと十二年つとめて、もう一年、御礼奉公してくれたんだね」なとど都合のいい納得をしてます。なぜ電子レンジが人間に御礼するのか。

落語家に出ようと都内に出て、立ちすくんで、弟子にしてもらって前座修業して、二ツ目になったらすぐ神奈川に戻って…。十二年経つのかなあ、と思います。

「いや、だから!十三年じゃん!」と思われるかもしれませんが、人間、この歳になるとサバを読みたくなるものですね。

もうしばらくは「えーっと、いやいや十年は、あー…でも十年は経ってるか、まだ十年ちょいで…。え? 十三年? いやいや、入門のお願いをしたのは2010年ですけど、それも年末で、正確に前座になったのは2011年3月で、本当にまだほんの…」と言い続けるつもりです。