お盆過ぎまでぐずついた天気が一転、再びの真夏日です。
お昼過ぎ、故郷横須賀で仕事を終えて、横須賀中央に回りました。改札を出ると、眼前の町並みが真っ白に見えるほど直射日光が差しており、暑さのせいか、人通りはちょっと少なめです。屋根のないペデストリアンデッキを大滝町方面に下り、最初の交差点の角、7月いっぱいで閉店した、ヤジマレコードが目に入りました。地元資本の、横須賀のレコード屋さん、でした。京浜急行バスの車内放送でも「次は、横須賀中央駅。時計、宝石、眼鏡のヤジマ。CDレコード、ビデオのヤジマ前でございます。コンタクトレンズ、補聴器の相談はヤジマ本店へどうぞ」とアナウンスされます。ヤジマレコード本店は、横須賀中央のランドマークの一つ、だったと思います。
シャッターの前でしばし佇み、閉店の貼り紙を眺めました。2年ほど前まで、本店の他に、三笠商店街にも支店があったのですが、ついに本店も閉店となりました。また、つい最近まで知らなかったのですが、モアーズの7階に入っていたCDショップもヤジマレコードが運営していたようで、こちらにもヤジマレコードの名で閉店の貼り紙がありました。今後、時計などのご商売は、レコード本店から大通りを挟んだ向かい側のお店で続けるのでしょう。
三笠通り商店街に差し掛かり、地球堂さんに立ち寄りました。一階の売り場から二階に上がると、受付にこちらの奥さんがいらっしゃって、「あら、こんにちは。どうぞ、お掛けになって」というお言葉に甘えて、近況を話しながら、大判のカレンダーを睨みつつ、次回の予定を決めてもらいました。落語会の際は、いつもお店の若い皆さんに設営していただいており、恐縮なのですが、帰り際に「また、お世話になります」と申し上げて後にしました。
そのまま、京浜急行で下り電車に乗り、三浦海岸駅前の「喫茶ぽえむ」さんにも足を伸ばすと、オーナーさんがいらっしゃったのでひと安心。カウンターから近いテーブル席に座って、アイスコーヒーを飲みながら、カウンターの向こう側のオーナーさんと世間話。夏の三浦海岸なので、海水浴のお客さんはどうですか、と尋ねると、今年は京浜急行が、海水浴客向けに割引きっぷを出したので、お客さんは去年に比べてだいぶ多いということでした。毎夏、逗子海岸で開催していた音楽イベントが三浦海岸に移ったことも、プラスに働いているようです。
その後、次回の日程や設営の話などをしました。ぽえむさんの間取りは、パッと見たところ、落語はちょっと演りにくそうなのですが、前回演った時は思ったよりずっと演りやすく、お客さんとの一体感も作りやすかったので、椅子の配置をすこし変えるだけで、高座の位置などは前回と同じでよいのではないか、という話に落ち着きました。「なんでも言ってね。こっちも出来る限りのことはやるから」と、オーナーさんの温かいお言葉を頂きました。
さて、三浦海岸からの帰り道。この後、ひょんな出会いがあり、この方と話が膨らんで、落語の演る機会がもう一つ出来ました。話が固まりましたら、ウェブサイトにてお知らせします。
(神奈川の話ばかりになりましたが、東京都内も、コツコツと予定を立てているところです)