5月17日
宵の口、親父からメールがきた。横須賀の古い料亭「小松」が火事で焼けてしまったらしい。百三十年の歴史がある建物だった。
形あるものはいつか必ず無くなるんだろうが、みんなで「ずっと残していこうね」と思っていたものが消失してしまうのは辛い。
お店が今回のことを乗り越えて営業を続けられることを願います。
5月11日
最終日、宮崎での公演を終えて五日ぶりに帰宅すると、娘はニコニコしながら僕を見つめてくれた。どうやら忘れないでいてくれたみたい。
それどころか、僕が九州に行っている間に、じぶんで寝返りを打てるようになったらしい。得意げにころんころんとひっくり返っている。
娘にとっては、なんて長い五日間だったんだろう。
5月10日
門司、小倉など北九州をまわっています。
亡き祖父の生まれ故郷が小倉なので、親父にケータイで写真を送ると、喜んでいるみたい。
5月8日
今日から五日間、学校公演で九州へ。古今亭志ん丸師匠とお囃子さんと。
帰ってきたら、娘が僕の顔を忘れて泣き出さないか心配。
暮れなずむ空港はかっこいい。
5月4日
幼い頃を過ごした日吉で落語会。小さい頃に引っ越してしまったので、それ以来、じぶんの懐かしい思いはずっと持っていたけれど、日吉という場所とつながりが無くなってしまっていた。この街ともう一度、こういった形でつながることができて嬉しい。
また、オーナーの奥さんがとてもいい方で、すっかりお世話になってしまった。終演後、こちらから話す前に「次はいつになさるの?」と言っていただけて、頭が下がる。
きっと、いい落語会にします。
5月1日
きらり改め鯉栄先生、 圓満師匠、可女次改め可風師匠の真打ち昇進披露興行が始まりました。落語芸術協会は新宿末広亭が皮切り。
師匠と弟子、同期、先輩と後輩。そして、観客と演者。いろんな思い。