東横線に乗って連雀亭に向かいました。お盆は明けていますが、東横線の車内は目で見た限り、いつもよりお客が少ないようです。中目黒で日比谷線に乗換える時も、いつもならホームにかなりの人が並んでいてどこに身を置こうかと迷うのですが、今日はスムーズでした。
10時半の少し前に連雀亭の入る加藤ビルに到着し二階の鍵が開いているか階段を上ってみると、すでに連雀亭の鍵が開いており、楽屋に入ると、今日ご一緒する古今亭ちよりん姉さんがめくりを揃えているところでした。「おはようございます、お姉さんすみません」と声を掛けてから、一階の表看板に掛ける本日の出演者の木札を揃えていると、もう一人の出演者・三遊亭楽大兄さんも到着し、私が一階の表看板に木札を入れていると、楽大兄が階段から玄関周りにかけて掃除を始めました。兄さんがイヤフォンを掛けているなあと思っていたら、私が耳元に目をやったからか「伊集院さんのラジオ」と教えてくれました(先代「三遊亭楽大」は伊集院光)。月曜深夜の番組を録音した音源かと思えばいま流れている生放送だそうです。伊集院さんは今、TBSラジオで午前中の帯番組もやっているのです。
表看板の木札を入れ終わり、幟を掲げる作業に移ろうとしましたが、どうにも空模様が怪しいので、結局幟は折り畳んだまま広げないで二階に持ち帰りました。
楽屋で出演者三名でチラシを組みながら近況など雑談。楽大兄さんが「一門関係のチラシ持ってくるの忘れちゃった」という流れから、五代目円楽一門会が近ごろ催している亀戸の梅屋敷寄席のことを聞くと、ひと月のうち半分以上というかなりの日数だそうで、この日数を円楽一門だけで回しているのだからつくづくすごい一門ですよね、という話に。
11時前に着物に着替え、楽大兄さんは受付、私も一番太鼓を叩いてからチラシを配る。お顔なじみのお客様も幾人かご来場してくださいました。20分過ぎに二階に戻り、ちよりん姉と二番太鼓を叩いてから会場を覗くと、二十名ほどのご来場といったところ。
一.『野晒し』鯉丸
一.『蒟蒻問答』ちよりん
一.『蛇含草』楽大
楽大兄さんの高座が終わり、追い出し太鼓を叩いてから入口へ立ってお客様をお見送りしました。
あとの掃除をしていると、午後の出演者の田辺銀冶姉さん、宝井梅湯兄さんが楽屋入り。梅湯兄さんは初めてお会いするので、帰り際に初めましての挨拶をしました。
ちよりん姉が「もし急いでないならお昼でも」と誘ってくださり、楽大兄と私の三人で、連雀亭からもう一本向こうの路地を入った所にある中華料理屋に入りました。小さなお店で一階はカウンター席しかないのですが、螺旋階段を上がるとテーブル席が5つほどある、使い勝手の良さそうな二階でした。ちよりん姉いわく「連雀亭終わりで打ち上げとか結構使ってる人が多いみたいだよ」とのことですが、私は今日が初めてです。
ちよりん姉は生姜焼定食、楽大兄は広東麺、私はレタスチャーハンのランチセットを頼みましたが、どれもかなりのボリュームで、楽大兄さんに「少し交換しませんか」と聞くと「お前いいやつだな」と言われました。
満腹でお店を出て、お姉さんに「ご馳走さまでした」と言ったところで解散となりました。